問題は、私たちが業者に古い住宅の売却の仲介を依頼するとき(つまり媒介契約を結ぶとき)には、一般媒介契約にしたらよいか、あるいは専任媒介契約を結んだらよいか、という問題がある。一般媒介契約であれば、依頼する側は、いくつもの業者に依頼できるから、高く売れるかもしれない、そんな期待があるのだが、実際はむしろ、専任媒介契約のほうが、“お宅だけにたのみますよ”といったぐあいに、いわばまかされた形になるので、売却はスムーズにいくのが普通である。いくつもの業者に依頼する形だと、はたしてそのなかの一つの業者によって売却が成立するとは限らない。したがって依頼を受けた業者も、どちらかと言えば“片手間仕事”のように取組む可能性があるわけである。その意味では、“依頼されたのは自分のところだけ”という専任媒介契約のほうが、売買がスムーズに成立する可能性は高いと言ってよい。はたして専任媒介契約を受ければ、売却はスムーズにいくか、という全面的な保証はないにしても、すでに述べたように、物件を不動産流通機構に登録しなければならないし、依頼者に二週間に一回以上の処理状況の報告をしなければならないことになっている。一般媒介契約の場合よりも売却がスムーズにいくと考えるのが当然であろう。そこで売却のさいには、専任媒介契約を選んだ方が得策と言えよう。
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